同センターが途上国の生活習慣病対策に乗り出したのは、経済発展に伴い、富裕層を中心に患者が急増してきたため。国際糖尿病連合は、2030年のインドネシアの糖尿病人口について、現在の1・5倍に当たる1180万人、フィリピンは743万人などと予測している。
ところが、多くの国では健診システムが未整備で、専門家も不足。無自覚で放置されるケースが多く、世界保健機関(WHO)も警告を発してきた。
センターは、指導医の育成や地域における健診態勢づくりを含めた総合的なシステムとして提供し、途上国に生活習慣病対策が根付くよう支援を行う。