「ゴミひとつ落ちていないのは、つつましやかで礼儀正しいから」。そこが松江市の素顔であり魅力、と話すのは松江観光協会の観光コーディネーター兼森一将さん。昨秋採用されたばかりとは思えぬ、流暢(りゅうちょう)なしゃべりと親しみやすさには理由がありそうです。
兼森さんは旅行会社出身で広島地区では有名なタレント。コーディネーターの採用条件だった「旅行業界出身、またはマスコミ経験者」の両方を備える、またとない人材なのです。
兼森さんは2006年に旅行会社を退職し、あこがれていた放送業界に挑戦。地元・広島でタレント活動を始め、番組を6本持つ人気者になりました。
しかし、浮き沈みが激しい世界への不安もあり、観光コーディネーターに応募したのです。着任するや、昨年12月地元旅館ホテル組合と「松江お坊さんカフェ」を企画。地元メディアはもちろん、他県のテレビ・ラジオの取材も続いています。
出雲大社の「平成の大遷宮」効果で昨年、松江市の観光客は過去最高の1013万人を記録しました。それでも兼森さんは「大人の長期滞在に耐えうる街にしてライバルは欧州旅行といえるようにしたい」。異色の松江案内人、闘いは始まったばかりなのです。
<プロフィル>
にしむら・まさゆき 岩手朝日テレビ、長崎国際テレビ出身。現在、広島ホームテレビのニュース番組でディレクター兼ナレーターとして活動中。
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