グローバル時代の“食”の安全・安心 「日本基準に合わせることが重要」 名古屋でシンポジウム (1/2ページ)

2015.5.28 10:00

パネルディスカッションに参加した登壇者

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  • イオンのプライベートブランド、トップバリュの商品をPRする土谷美津子氏

 大手流通グループのイオンが協賛する食の安全・安心をテーマにしたシンポジウム「グローバル時代の“食”を考える~今こそ見つめ直したい、我が国ニッポンの豊かな食卓~」が5月21日、名古屋市中区の名古屋インターナショナルホールで行われた。

 今回のシンポジウムは行政、企業、生活者の各分野から招いた専門家らが、食のグローバル化が進み、食卓に並ぶ食材が豊かになる一方で、海外からの食材に関して間違った固定概念や先入観があることを受け、「食の安全」に関する現状を報告。後半には長崎大学広報戦略本部准教授の堀口逸子氏がモデレーターとなってパネルディスカッションも行われ、会場に集まった約300人も参加して活発な議論が展開された。

 開会に先立って農学者の東京農業大学名誉教授、小泉武夫氏がオープニングスピーチ。元々は低タンパク、低カロリー食だった日本人の肉の消費量がこの50年間で約3.2倍に増え、一転して「世界的にみても高タンパク、高カロリーを好む民族へと変化してしまった」点を指摘。平成25年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、本来の日本人の食の基本である和食を中心とした食生活に回帰することが、日常の健康と平均寿命が長くなることにつながるとデータを示して理論を展開した。

 続いて行われた「行政、企業、生活の取り組みについて」の講演では農林水産省消費・安全局消費者情報官の道野英司氏、消費生活コンサルタントの森田満樹(まき)氏、イオンリテール取締役専務執行役員・食品商品企画本部長の土谷美津子氏が登壇。各分野から見た食の安全性についての見解が示された。

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