東京・日本橋で「こち亀展」始まる 秋本治さん「漫画家としてとてもうれしい」 (1/2ページ)

 昭和51年から「週刊少年ジャンプ」で連載され、17日発売号での終了が発表された秋本治さん(63)の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の原画150点以上を展示した企画展「こち亀展」が14日、東京都中央区の日本橋高島屋で始まった。「こち亀」の本格的な原画展は初めて。秋本さんは「40年描き続け、このような形で(作品を)見てもらえるのは、漫画家としてとてもうれしい」と喜びを語った。

 こち亀は連載開始以来、一度も休載することなく今年9月で40周年を迎えた。コミックスは17日発売の200巻で発行部数1億5000万部を超える。開式では、ギネス世界記録「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」の認定証授与式も行われた。

 瓶子吉久(へいし・よしひさ)ジャンプ編集長は「まさに読者の皆様のおかげで国民的漫画となった。17日発売の次号で大円団を迎えることになっているが、40周年イベントはまだまだ続いていく」とあいさつ。秋本さんは、「本日はありがとうございます。40年描き続けこのような形で(作品を)見ていただくことは、漫画家にとってもうれしいこと。今後の漫画家人生にとっても、すごく元気がでる」と語った。

「舞台稽古の途中で連載終了を聞いた。こち亀は終わらないと誰しもが思っていた」