「RSウイルス感染症」患者増加 乳幼児は高リスク…効果的な治療薬なし (3/3ページ)

RSウイルス感染症を防ぐために
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  • RSウイルス感染症の患者報告数の推移

 効果的な治療薬なし

 RSウイルスには、ワクチンや効果的な治療薬がないのが現状だ。そのため、手洗いやうがいなどの予防が重要となる。

 日本小児科医会理事を務める峯小児科(さいたま市)の峯真人院長は「RSウイルスは感染力が強い。家族間で感染が拡大しやすいので注意して」と話す。

 症状が軽く、感染に気付いていない大人が乳幼児と接触して広げてしまう危険もある。せきなどの症状がある場合は、マスクを着用してウイルスの飛散を防いだり、子供が触りそうな場所をアルコール消毒したりする対策が有効という。

 峯院長は「RSウイルス感染症は急に悪化することがあるのも特徴。感染したらこまめに通院して経過を見てもらうなど、油断しないようにしてほしい」と話している。

 ■RSウイルス、保護者の認知度低く

 乳幼児を育てる親の多くが、RSウイルス感染症に対する知識を持っていないのが現状だ。

 医薬品メーカーの「アッヴィ合同会社」(東京都港区)が6月、2歳未満の子供がいる保護者1800人を対象に調査を実施。その結果、全体の約6割が「RSウイルス感染症がどのような病気か詳しく知らない」と回答した。「名前も知らない」という人も約2割いた。