徘徊認知症患者に小型GPS「iTSUMO」 奈良の福祉用具店が開発 (2/2ページ)

アーバン福祉用具が開発した機器「iTSUMO」。同社が制作した専用カバーで靴の甲やつえに装着することができる=広陵町
アーバン福祉用具が開発した機器「iTSUMO」。同社が制作した専用カバーで靴の甲やつえに装着することができる=広陵町【拡大】

 同社によると、GPS型徘徊感知機器に介護保険が適用された例はなく、同社は全国の各自治体を回って許可を要請。今月1日現在で県内20市町のほか大阪府の9市、兵庫県の4市と熊本市で、介護保険が適用できるという。

 介護保険適用での貸与価格は1カ月1300円。現在、県内と大阪府を中心に約100件の利用実績があるという。アーバン福祉用具所長の信国隆さん(58)は「認知症高齢者と家族の安心な生活につながれば」としている。

 同社が作製した専用カバーを使えば、市販の靴の甲部分やつえ、かばんなど、使用者の用途に合わせた装着も可能。試用希望者には、機器の無料貸し出しも行っている。問い合わせは、アーバン福祉用具((電)0745・55・0126)。