角膜の炎症抑制効果確認 ナノ級抗酸化成分 富士フイルム

2016.10.4 05:00

 富士フイルムは、北海道医療大の北市伸義教授と共同研究を行い、抗酸化成分「アスタキサンチン」を独自技術で約100ナノメートル以下の大きさにした「ナノアスタキサンチン」を経口摂取すると、紫外線の照射によって生じる角膜の炎症が抑制されることをマウスで確認した。

 同社などは、紫外線B波を浴びることで生じる雪眼炎など角膜障害の原因が、角膜に生じた活性酸素による炎症であることに着目。そこで、ナノ乳化で体内への吸収率を向上させたナノアスタキサンチンを用いて、角膜の炎症抑制効果を調べた。

 紫外線B波を照射すると、角膜の上皮細胞が死んでしまう。実験では、紫外線B波のみを照射した場合の角膜上皮細胞の生存率が30%だったのに対し、ナノアスタキサンチンの摂取と紫外線B波を照射したときは56%に向上した。

 他の抗酸化成分である「ルテイン」の摂取と紫外線B波を照射した場合は33%、「ビルベリーエキス」の摂取と紫外線B波を照射した場合は26%だった。

 アスタキサンチンは、強い抗酸化作用を持つカロテノイドの1種。サケやエビ、カニなどに多く含まれる。

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