習慣的に飲むと肥満や糖尿病に…「ダイエット飲料」に潜む落とし穴 (1/2ページ)

 目の前にある食べ物や飲み物は、はたして体にいいのか、悪いのか。ボストン在住の医師・大西睦子先生がハーバード大学での研究や欧米の最新論文などの根拠に基づき“食の神話”を大検証します。

 「糖質オフ」あるいは「糖質ゼロ」を売りとするビール(発泡酒や新ジャンルのアルコール)は、すっかり市場に定着しました。「ビール腹」になることを避けたい消費者心理を見事に捉えた結果でしょう。

 しかし、ビールに限らずアルコールの摂取と体重との関係は複雑で、一概にはいえません。過去の疫学調査からわかっていることは次の通り。

 適量の飲酒をする人はしない人に比べて肥満率が低い。しかし、大量飲酒は肥満と正の相関関係にある。長期間にわたり中程度以上の飲酒を続けている人も肥満率が高い。アルコール依存症の人はやせている人が多い。

 普通のビールに含まれている糖質量は350ml1缶あたりおよそ10g(40kcal)。これは角砂糖2~3個分です。つまり適量をたしなむ程度なら、糖質ゼロであることの優位性はさほどありません。

 「でも、もっとたくさん飲むことが多いので、糖質ゼロのほうがいいのでは?」と考える人は、そもそも“たくさん飲む”ことこそ大問題。「糖質ゼロだから」という安心感が過剰な飲酒につながると、高血圧、肝疾患、うつ病や不安などのメンタルヘルスの問題など、健康上の問題を引き起こしかねません。

ダイエット飲料も要注意