ストレスががんリスク高める? がんセンターが疫学調査発表

 ストレスが高いと長期的に感じている男性はそうでない男性に比べがんにかかるリスクが2割高まるとの研究結果を19日、国立がん研究センター(東京)がまとめた。部位別では肝がん、前立腺がんでストレスの影響が強くみられた。喫煙や飲酒などがんのリスク要因となる生活習慣の影響が排除しきれないことから、センターは「今後、さらなる検討が必要だ」としている。

 研究は全国10カ所の保健所管内の40~69歳の男女約8万人を対象に、平成2年以降の研究参加時と5年後の2回、日ごろ感じているストレスについて答えてもらい、ストレスのレベルを「低」「中」「高」の3グループに分けた。さらに平均で13年間、健康状態を追跡し、長期的なストレスレベルの変化とがん罹患の関連を検討した。

 その結果、調査開始時と5年後のストレスがいずれも高かった男性のグループが、いずれも低かった男性のグループより1・19倍、がんになるリスクが高かった。ストレスが多い人は特に肝がん、前立腺がんが多かった。女性ではストレスとがんの関連はみられなかった。研究結果は、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。