若手社員に大人たちが「三年は辞めるな」という理由 “転職したい症候群”が読むべき『社畜上等!』 (1/3ページ)

『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』(晶文社)
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 「転職したいわ~」。社会人三年目の私の周囲には「転職」というマジックワードが日々飛び交っている。モーレツに、ときには腐りながら業務に食らいつく一年目。なんとなくペースを掴み、上司の軽口にも付き合い、取引先との“ツーカーな仲”を初めて体感し、小さな充足を感じる二年目。

 三年目。まだ“就活名残”で意識が高い若者は立ち止まる。「大学の同期はあの会社で新規プロジェクトにアサインされた」と焦り、ルーチンワーク漬けの「圧倒的に成長できていない自分」にがっかりし、「同世代のマーケターがセミナーに登壇」していることに「もう自分が若手では許されない」ことを悟り、早く経験とスキルを積まなければという衝動に駆られる。そして自分の会社を大局的に見つめ、「こんなノロマな会社にいたらダメだ」「もっと成長できる場所がある」と転職を考える。私もそんな“転職したい症候群”だった。

 だが、この三年間、あまりにも多くの大人たちに「三年は辞めるな」「今の会社にいろ」と助言され職場に残った。それが、常見陽平氏の著書『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』(晶文社)を読み、これで良かったのだという確信に変わった。

 転職を否定する訳ではないが、「会社が嫌い」「転職したい」と悩む20代若者に手に取ってもらいたい一冊だ。(SankeiBiz 久住梨子)

※本稿末尾に、本書『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』の読者プレゼントについてお知らせがあります。ぜひご覧ください。

「希望外の仕事をやらされる」問題にどう向き合うか

 社畜上等!--ちょっとトゥーマッチなタイトルだが、なにも社畜奨励本ではない。むしろ会社に不満ダラダラのサラリーマン諸君に向けて、「クサクサしても仕方ないから、企業に属する『社畜』ならば、現状をポジティブに捉えてうまく会社を使いこなす社畜たれ」という開き直りのススメだ。

社畜の宿命「希望外の仕事をやらされる」問題