月額15万円の“介護ロボ”はコスパ良し? 専門家の見解は (1/3ページ)

介護士の周辺業務をサポートするAI(人工知能)搭載の「アイオロス・ロボット」。米Aeolus Roboticsのアレキサンダー・フアンCEO(左)、高齢者住宅経営連絡協議会の森川悦明会長(右)
介護士の周辺業務をサポートするAI(人工知能)搭載の「アイオロス・ロボット」。米Aeolus Roboticsのアレキサンダー・フアンCEO(左)、高齢者住宅経営連絡協議会の森川悦明会長(右)【拡大】

  • モノの固さを認識し、力を調整してつかむという
  • 下部に赤外線センサーや超音波センサーなどを搭載し、障害物を避けて移動する
  • モノを認識
  • ヒトを認識。スマートフォンのカメラで人物やモノを登録する
  • 介護の周辺業務をサポート
  • 人手不足を解消
  • 介護業界がロボットに期待すること

 米Aeolus Roboticsが、介護士の周辺業務をサポートするAI(人工知能)搭載の「アイオロス・ロボット」を2019年から日本でも展開する。頭部に搭載したカメラを通してモノやヒトを認識し、ロボットアームで洗濯物や新聞を運んだり、ごみを回収したりする。

 レンタル料金は月額15万円(税別)。人手不足に悩む日本の介護業界だが、果たして月額15万円の介護ロボのコストパフォーマンスは良いのか悪いのか。12月11日に都内で開催された報道関係者向け発表会で、高齢者住宅経営連絡協議会の森川悦明会長は「長時間働き、AIによる学習でパフォーマンスが成長することを考えると、介護士のパートナーとなり得るならその価格で十分だろう」と語った。

 「月額15万円の介護ロボ」はコスパ良し?

 高齢者住宅経営連絡協議会は、高齢者住宅の運営や入居者の暮らしについて考える団体。森川会長は「超高齢化社会に直面する日本では、ロボット介護機器の開発は国も重点分野として力を入れている。これまでは、人間の代わりに動くようなロボットはなかなか出てこなかった」と話す。

“人間のように動く”ことを意識