サイトマップ RSS

不測の事態現実味 日本が厳重抗議 米、強い懸念も「協調路線」と板挟み (2/4ページ)

2013.11.24 09:30

中国政府は2013年11月23日、東シナ海上空に防空識別圏を設定したと発表した。23日午前10時(日本時間午前11時)から施行した。

中国政府は2013年11月23日、東シナ海上空に防空識別圏を設定したと発表した。23日午前10時(日本時間午前11時)から施行した。【拡大】

  • 中国・浙江省、福建省、尖閣諸島(沖縄県石垣市)
  • 第1列島線、第2列島線、中国海軍・北海艦隊(母港・山東省青島市)、東海艦隊(母港・浙江省寧波市)、南海艦隊(母港・広東省湛江市)、海南省(島)三亜市
  • アジアの主な米軍=2012年1月6日現在(※ミリタリーバランスなどによる)

 政府が昨年9月に尖閣諸島を国有化してから中国機の領空接近は激増。2012年度の中国機へのスクランブルは306回に上り、11年度(156回)から倍増した。今年度も4~9月で149回に達している。日中両国の防空識別圏が重なる部分は、その“主戦場”といえる空域。空自の戦闘機などがスクランブルで防空識別圏を飛行中、中国側が「対抗措置」として戦闘機を飛来させれば、不測の事態につながりかねない。小野寺五典(いつのり)防衛相は23日、防衛省内で記者団に「一方的な指定は大変危険な行為だ」と指摘。「警戒監視については従前にも増して、しっかりとした対応が必要だ」と強調した。

 日中関係をめぐっては、昨年5月を最後に首脳会談が途絶えたまま。中国側の新たな強硬策で対話はさらに遠のくことになりそう。外務省の斎木昭隆(さいき・あきたか)事務次官は25日に程永華駐日大使を呼び、抗議とともに日本側の立場を伝える方針だ。

 ≪米、強い懸念も「協調路線」と板挟み≫

 米政府筋は11月23日、中国が尖閣諸島の上空に、防空識別圏を設定したと発表したことへの強い懸念を表明した。一方、オバマ政権は中国に対する協調主義的な「関与」を強めており、「抑止」の相対的な低下が懸念される。

中国を過度に刺激しないという“低姿勢”

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ