≪安くてシンプル 単身赴任者に人気≫
「後発薬(ジェネリック)になぞらえ、機能を絞り込んだり、旧世代の技術を使ったりして価格を抑えたジェネリック家電も人気だ。主に中小・ベンチャー企業が手掛けており、4月の消費税率引き上げ後も、価格競争力の点で存在感がさらに高まりそうだ。
旧世代の技術活用
液晶テレビ「カンデラ」を展開するベンチャー「ディーオン」(横浜市)は、昨年(2013年)2月に発売した32型液晶テレビが約2万円という安さで話題になり、約4カ月で完売した。大手で使われなくなったシステムLSI(大規模集積回路)を活用し、開発費を抑えた。赤坂幸宣社長は「品質面での差がなくなる中、どれだけ価格を抑えられるかが勝負」と意気込む。春夏商戦に向けて、録画機能を備えた後継機も発売する計画だ。