美的感覚を養う
海外初出店となった東京・代官山のショップは、真っ白な壁と高い天井で開放的なムード。店内に入り、まず驚くのは棚に掛かった洋服が織りなす色彩の豊かさだ。
「ボントンはフランス語できれいな色、とか、センスがいい、という意味なんです」とイレーヌさん。その名の通り、ボントンではシーズンごとに20色のテーマカラーを決め、同じ型のドレスやパンツでも、色味豊富にそろえる。フランスのショップではオレンジを人気飲料の名にちなみ「オレンジーナ」と呼ぶなど、言葉遊びを楽しむように色に愛称をつけている。
好奇心をくすぐるボントンの試みは、ほかにもある。今後、店舗内でアーティストらによる工作などのワークショップも催す。4月には、ぬいぐるみ作家の金森美也子さんと一緒に小学生の親子が靴下人形を作るイベントも予定している。イレーヌさんは、「子供たちが楽しく遊べて、美的感覚を養えるような機会を提案していきたい」との思いを語る。