「STAP細胞はあります」。新たな万能細胞とされる「STAP細胞」の論文で、研究に不正があったと認定された理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダー(30)が4月9日、大阪市内で記者会見した。小保方氏が公の場に姿を見せるのは、1月28日に成果を発表した記者会見から約70日ぶり。「夢のSTAP細胞」が一転して画像の捏造(ねつぞう)、改竄(かいざん)と理研の調査委員会に判断された小保方氏。時折涙を見せ、「申し訳ありません」と謝罪する声は消え入りそうだったが、STAP細胞の存在は最後まで否定しなかった。
厳しい詰問に「…」
小保方氏は午後1時、弁護士に伴われて着席した。紺色のワンピースにパールのネックレス。1月の会見の時よりだいぶやつれたようにも見える。会場に入ると一瞬、大勢の報道陣に驚いた様子で目を丸く見開いた。
報道陣に事前に配ったコメントに沿って、途切れ途切れに読み上げる。
捏造と断定した理研に対し、「納得できない」と争う姿勢を見せていた小保方氏だったが、会見では「ご迷惑をおかけした」「私の能力をはるかに超えていた」「情けなく申し訳なく思っております」と反省の言葉が繰り返された。
!-- NextPageTitle = 小保方晴子氏「私は200回以上作製した。否定されることなく研究が進むことを望む」 -->