米の人気教育番組「セサミストリート」に登場するキャラクターの「エルモ」。その着ぐるみを着た偽物が観光客でにぎわうニューヨークのタイムズスクエアに大量“発生”し、社会問題となっている。
観光客と一緒に写真を撮ってチップを要求したり、粗暴な振る舞いで逮捕されるケースが目に余るようになり、市当局が取り締まりに乗り出す意向を示したからだ。ただ、米国の憲法が保障する「言論の自由」との兼ね合いもあり、その是非が欧米メディアでこの夏、ホットな議論を巻き起こしている。
「このようなトラブルは行き過ぎであり、取り締まられる必要がある」
ロイター通信や米紙ウォールストリート・ジャーナル(いずれも電子版)などによると、ニューヨークのビル・デブラシオ市長(53)は7月28日、こんな声明を出した。
観光客とトラブル
この数日前には米映画「スパイダーマン」の衣装を着たストリートパフォーマーの男が、警官を殴って逮捕された。