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遺伝性難病防ぐ「3人の親」 新たな体外受精、英下院合法化 倫理面に問題も (1/3ページ)

2015.2.5 00:00

 英下院は3日、遺伝系疾患の難病「ミトコンドリア病」が子供に伝わるのを防ぐため、病気を持つ女性の卵子から核だけを取り出し、ほかの女性の健康な卵子の核と交換する新たな体外受精(卵子核移植)の実施を認める法案を賛成多数で承認した。「3人の親」を持つことで、ヒトの細胞内の小器官「ミトコンドリア」の異常で起きる脳損傷や筋ジストロフィー、心不全、失明などの遺伝を防げるという。上院を通過して法案が成立すれば、卵子核移植を認める世界初の事例となり、有効な治療法がない遺伝性の難病に苦しむ人々の喜びは大きい。一方で、親が望む性質の子を人為的に作る「デザインされた赤ちゃん」(デザイナーベイビー)の第一歩になりかねないとの批判も出ている。

 首相「支持する」

 英BBC放送(電子版)やAP通信などによると、法案は賛成票382、反対票128で可決された。賛成票を投じた英国のデービッド・キャメロン首相(48)はこの移植法についてロンドンのラジオ局に「健康で幸せな赤ちゃんが欲しい夫婦にその機会を与えるもので、私は支持する。腎臓や肺の移植というより(細胞を)根本から作り替えるようなものだ」と指摘。「この移植法における研究や研究成果は神や自然に逆らうようなものではない」と訴え、倫理的にも何ら問題がないことを強調した。

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