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【RE-DESIGN ニッポン】金襴の輝き、再び。 (1/4ページ)

2015.3.20 12:15

経糸がセットされた織機。ここに緯糸が通され、美しい紋様の金襴生地に仕上げられる=2015年3月10日(提供写真)

経糸がセットされた織機。ここに緯糸が通され、美しい紋様の金襴生地に仕上げられる=2015年3月10日(提供写真)【拡大】

  • 引箔を始めとした緯糸が通り、仕上げられた生地。寺院などの装飾に用いられる=2015年3月10日(提供写真)
  • 向こう側が見えるくらい薄い生地に装飾が施された金襴。主に夏用に用いられる=2015年3月10日(提供写真)
  • 引箔が金襴に織り込まれていく様子。織機に「引箔装置」という専用の装置が付けられており、そこから一本一本織り込まれる=2015年3月10日(提供写真)

 西陣を中心に生産される織物の一つに、「金襴(きんらん)」がある。名前の通り、金糸や金箔(きんぱく)をふんだんに用いた絹織物である。豪華なものを指して「まるで金襴緞子のようだ」という比喩で用いられるように、豪奢で華麗なところが特徴だ。「RE-DESIGN ニッポン」の第11回は、西陣の地で金襴を製造する加地金襴を訪ねた。

 日本だからこその織物

 絹織物は世界各地で作られてきた。シルクロードを通じて伝わり、日本でも3世紀頃には絹織物の生産が始まったとされる。しかし、世界中に見られる絹織物の中で、金箔や銀箔を織り込んでいるのは西陣だけである。以前にも紹介した「引箔」(和紙に漆を塗り、金箔や銀箔を貼り糸状に裁断したもの)は、まさにこのための素材である。その箔素材をふんだんに織り込み、豪華さを演出したものが「金襴」と呼ばれる。和紙、漆、金箔や銀箔のそれぞれに高品質の素材を持つ日本だからこそ花開いた織物と言えるだろう。

顧客は寺院が中心

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