「8人の老舗和菓子店の若主人が集結して豪華共演をしています。お店は違いますが一緒にお買い求めいただけます」
横浜高島屋(横浜市西区)8階で行われている全国のうまいものを集めたグルメ催事の1コーナーに25日、白衣に身を包んだ青年が勢ぞろいした。いずれも3~8代目、30~40代の若主人たちだ。「7人の侍」ならぬ8人の和菓子の「若き匠(たくみ)たち」は1年前、全国の和菓子店を回って買い付ける高島屋のバイヤー、畑主税(ちから)さん(35)の音頭で「ワカタク」というチームを結成。昨年9月、東京・新宿高島屋でイベントを初開催し、今回は第2弾となる。
8軒がそろえた商品は、長い歴史の中で守り続けてきた定番の銘菓をはじめ新作の和菓子、さらには「桜」というお題でそれぞれが趣向を凝らして作った生菓子など計50種類。
各店舗ごとに区切られて商品が陳列されてはいるが、若主人たちは縦横無尽に他店の売り場に入り込んでは、客の求めに応じて商品の説明をしたり、他店の商品を大きな声で宣伝し売りさばいた。また、生菓子の実演では狭い実演台に2、3人が並び、協力しながらみたらし団子を楽しそうに作る光景も。「ワカタクはみんなで作ってみんなで販売する“ブランドミックス”が基本なんです」と畑さんは話す。