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シャネル・ピグマリオン・デイズ 室内楽シリーズ さらなる高みから伝統継承 (1/4ページ)

2015.6.25 15:00

シューベルト(1797~1828年)の弦楽五重奏で鮮やかなフィナーレを飾る。左から時計回りにマーティン_ビーヴァー、長尾春花、ヤン=エリック・グスタフソン、木村文枝、大山平一郎の各氏(提供写真)

シューベルト(1797~1828年)の弦楽五重奏で鮮やかなフィナーレを飾る。左から時計回りにマーティン_ビーヴァー、長尾春花、ヤン=エリック・グスタフソン、木村文枝、大山平一郎の各氏(提供写真)【拡大】

  • プロコフィエフの「2つのバイオリンのためのソナタ」を演奏するマーティン・ビーヴァー(左)と千葉清加。演奏機会の少ないにも新しい光を当てる(提供写真)

 胸の奥底に潜められた心象世界を精細で濃密な音楽につづってロマン派の扉を開いたシューベルト(1797~1828年)は、リズムや旋律、和音の構造に細密の限りを尽くして切り込んで古典派の音楽に革命的な変化をもたらし、厳格を極めた世界に軽みさえたたえた幽玄の境地をのぞかせたベートーベン(1770~1827年)とは、1世代の隔たりを画すかたわら、わずか1年のうちに2人は相次いで世を去った。驚くほど早く訪れたそれぞれの晩年は、ウィーンの一隅で重なり合いながら、知性と感性の精妙な均衡に成立する音楽に豊かな実りと大いなる変革を運び、手を携えるように新しい世界を指し示して時代を継承していった。

 6月6日から10日まで東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催された「シャネル・ピグマリオン・デイズ 室内楽シリーズ」は、ベートーベンが「傑作の森」といわれる名作を次々と世に送り出し、創作の絶頂期にあったピアノ三重奏曲で開幕を告げ、シューベルトが死の年にインクのにじむ時間さえ惜しむような速い筆の運びでしたためた大作の弦楽五重奏曲でフィナーレを飾った。

ギリシャ神話に登場する彫刻の名工 ピグマリオン

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