JOC事務局には、抗議や意見の電話が前夜からひっきりなしに寄せられた。職員によると「新国立競技場の問題に続いてこういう事態となり、しっかりやってほしい」との指摘などがあった。
2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが、急転直下で白紙撤回された波紋は2日、各方面に広がった。既に広告などに使用していた協賛企業や東京都は対応に追われ、大会組織委員会の責任問題を追及する声も噴出。評判が良かった招致段階のロゴマークの“再登板”を望む声もあるが、規定上不可能で、早急な解決策を求められる。
対応急ぐスポンサー
2日、東京メトロの一部車両に張り出されたアサヒビールの広告には、撤回となったエンブレムが印刷されたままだった。スポンサー企業の中には、対応が間に合わないケースがあり、アサヒビールは今回、エンブレムの扱いが小さいため、3日も掲示を続けるとした。