【笑顔のアスリート】
「生きがい」を持つことの素晴らしさを、あらためて実感した出来事があった。
8月末、石川県金沢市営総合プールで「日本スポーツマスターズ 水泳競技会」が開催された。表彰式のプレゼンターを務めさせていただいた私は、マスターズスイマーたちの勢いと熱さに圧倒されてしまった。
男女の30~69歳までに出場権のある大会。今年は屋外プールで開催されたため、2日目は雨の中での厳しいレースだった。それでも環境に左右されない、経験豊富なベテランの強さを発揮。マスターズ日本記録が9個、大会新記録は35個も樹立された。
シニア世代の目標
今大会を設立した日本体育協会は、21世紀のスポーツ振興を図るため、子供から大人まで生涯にわたりスポーツを楽しめる環境作りに取り組んでいる。そんな中、シニア世代が競い合い、自己の可能性に立ち向かう機会がないことが課題として挙がっていた。そこで誕生したのが、「日本スポーツマスターズ」だ。マスターズアスリートたちにとって、国民体育大会(国体)のようなビッグイベントとなり、目標の一つになっている。