2013年10月にロシア南部チェリャビンスク州のチェバルクリ湖から引き揚げられた、この年の2月に落下した巨大隕石の破片。こんな物が人に当たれば、死は免れない(タス=共同)【拡大】
現場に青色の石
州政府や警察は当初、テロの可能性も視野に専門家を派遣して調べたが、火薬などの爆発物は検出されず、ぎざぎざ状のダイヤモンドのような濃い青色の石が見つかった。石の重さは11グラムだった。
このため、州政府のJ・ジャヤラリタ首席大臣(67)は7日、「隕石の落下による爆発」との声明を発表。遺族に10万ルピー(約16万8000円)の弔慰金を支払ったことを明らかにした。警察は隕石のほか、宇宙ごみの可能性もあるとして研究機関に調査を依頼した。
米科学誌「国際彗星季報(ICQ)」によると、1825年1月16日に同じインドで隕石落下が原因とみられる死亡事故が起きた。これが世界唯一の死亡事例とされており、確認されれば、今回が2例目になる。2013年2月にロシアのチェリャビンスク州で巨大隕石が落下し空中爆発の衝撃で約1500人が負傷したが、死者は出ていない。
NASAは否定的見解
今回の事例について、NASAの惑星防衛官、リンドレー・ジョンソン氏は10日、声明を出し、宇宙からの落下物による可能性は低く、地上での爆発が原因との見方を示した。さらに、タイムズ・オブ・インディア紙への電子メールで、「隕石の落下で死者がでるケースは極めてまれで、1825年の事例も科学的に確認が取れていない」と回答し、ロシアのケースも挙げ隕石死亡説の信(しん)憑(ぴょう)性に疑問を示した。