1000人以上入る巨大なホールに集まる、100人を超えるクラシック奏者たち。しかし、普通のオーケストラとはちょっと違います。普段はそれぞれ異なる組織で演奏し、活動場所も住んでいる地区もバラバラ。3月26日の初公演に向け、みんなで集まるのは約1カ月ぶりとのこと。
東北ユースオーケストラはそんな不思議な楽団です。そう、彼らは全員、被災地から集まった、小学生から大学生までの子供たち。
今日、午後2時から2時間にわたってお送りするのが、「J-WAVE SPECIAL HEART TO HEART 2016」【ナビゲーター:堀潤、レイチェル・チャン】。東日本大震災以来、J-WAVEではさまざまなかたちで東北と関わってきました。改めて被災地に想いをはせるとともに、今年は子供たちの未来について、共に考えていければと思います。
前出の東北ユースオーケストラへの取材では、子供たちのコンサートに向けた活動の様子に加え、それぞれの夢を伺いました。パートによっては自分よりも大きな楽器を抱えながら話してくれる夢にわれわれが励まされるようでした。代表監督を務める音楽家の坂本龍一さんをはじめ、彼らをサポートするプロフェッショナルたちがこのオーケストラにかける想いや挑戦、演奏を通じて目指した心の復興についても伺います。そのほか、建築家の隈研吾(くま・けんご)さんと文化人類学者の竹村真一さんによるトークセッションも。