シャレール荻窪の配棟計画と周辺の建物を再現し、風洞実験を行った=東京都八王子市の都市再生機構技術研究所【拡大】
都市再生機構は、築後半世紀を経過したような賃貸住宅を対象として、建て替えや再生・改修工事を順次進めている。
その過程では、技術研究所(東京都八王子市)で検証している最新技術を適用。環境共生型の建物の整備に力を入れている。1958年に管理を始めて建て替え、2011年に新たな物件として蘇った「シャレール荻窪」(東京都杉並区)も、研究所での実験を踏まえた再開発が進められた。キーワードは「風の通り道」だ。
シャレール荻窪の敷地の西側には善福寺川が流れている。再開発を進めるに当たっては、この川から吹いてくる涼しい風に目をつけた。建物の向きや構造に配慮することで、上空を流れる風とともに、敷地内にうまく取り入れることができるかが重点課題となった。実地での配棟計画のプランニングには、技術研究所に設置された風洞実験棟で得たデータが活用された。
この実験棟では、建物の建設前・後の風環境を風洞実験施設によって調べ、ビル風の対策を講じている。また、近年深刻化しているヒートアイランドの緩和対策のため、風の道の検証も進めている。