米韓自由貿易協定(FTA)が3月15日で発効から1年を迎えた。専門家は一部の産業で予想されていたほどの恩恵がなかったとはいえ、FTAは韓国経済におおむねプラスの影響を与えたと評価している。現地英字紙コリア・タイムズが報じた。
韓国貿易協会傘下の国際貿易研究院の主任研究員は「米韓FTAが全体として恩恵をもたらしたのは明白だ」と発言した。
韓国中小企業研究院(KOSBI)のエコノミストは「中小規模の自動車部品メーカーはFTAで深刻な打撃を受けると懸念されていたが、逆に恩恵を受けている」と述べた。
一方、両研究機関とも対米輸出の伸びは政府が公言していた規模に達していないと指摘。政府が発表した2012年3月~13年1月の対米輸出額は前年同期比2.67%増の538億ドル(約5兆690億円)、輸入額は同7.35%減の391億ドルだった。
KOSBIのエコノミストは「輸出は増加したとはいえ、予想を下回った。ただ、世界的な経済危機による負の影響があったのも事実だ」と語った。