韓国、揺らぐ原発の信頼感 電力不足の可能性、弱冷房など節電義務化 (1/3ページ)

2013.6.25 08:00

 韓国で原子力発電所の運転停止による電力不足の可能性が生じ、政府が節電に乗り出した。電力消費が増加する夏場に向けて緊張が高まる一方、電力危機を招いた原発に対する信頼が揺らいでいる。現地英字紙コリア・タイムズなどが報じた。

 同国では今年5月下旬、原発の安全装置に使用する部品の中に、性能試験結果について偽造した書類があることが発覚。韓国原子力安全委員会は、この部品を使用して稼働中だった南東部・新月城(シンウォルソン)原発1号機と南部・新古里(シンコリ)原発2号機の運転停止を命じた。

 整備などのために運転を停止していた8基に加えて2基が運転停止となったことで、産業通商資源部は今夏の電力消費がピークに達すると予想される8月第2週の電力供給見通しを8000万キロワットから、7700万キロワットに引き下げた。同時期の需要見通しは7900万キロワットのため、需給予想は100万キロワットの余剰確保から一転、200万キロワットの不足となる見通しとなった。

企業の工場でも15%の節電を義務付ける

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