【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(12) (1/3ページ)

2014.3.21 05:00

完工間近のシュエテインドー・パヤーの大伽藍(がらん)。中央に緑色で書かれている「ミャバイン」は、チャウセー町の缶入りコンデンスミルクメーカーの社名。同社のオーナーは一代で財を成し、国会議員も務める(筆者撮影)

完工間近のシュエテインドー・パヤーの大伽藍(がらん)。中央に緑色で書かれている「ミャバイン」は、チャウセー町の缶入りコンデンスミルクメーカーの社名。同社のオーナーは一代で財を成し、国会議員も務める(筆者撮影)【拡大】

 ■村にもたらされた仏の恵み(上)社会の変化を映すパヤー

 ミャンマーでパヤー(phaya)というと、神様、ブッダ、仏様、パゴダ(仏塔)、仏像、高貴な王など神聖なものを指すさまざまな意味があり、また僧侶と話すときにも、最後にこの言葉をつけて尊崇の意を表す。今回から3回にわたり、このパヤーが村にもたらした莫大(ばくだい)な経済効果と社会変化について述べる。舞台は、マンダレーの南、チャウセー県チャウセー郡ティンダウン村落区ティンダウンジー村である。

 ◆マンダレー観光名所

 マンダレーから南に向かって国道1号線を走ると、チャウセー県の県都チャウセー町の手前数キロの地点で、赤地に金色の文字で書かれた「シュエテインドー・パヤー」という大きな看板を目にする。ここでいうパヤーは50センチほどの小さな仏像であるが、それに関わる建物群も総称してパヤーとされることが多い。今やこのパヤーは、マンダレー管区(Region)においては、マンダレー市内のマハムニ・パヤーに次ぐ、参拝名所であり、ヤンゴンでもその名を知る人が急増している。

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