【ビジネスアイコラム】
このところ、さまざまな方面から中国のリスク拡大が報じられている。(1)シャドーバンキング(影の銀行)とチャイナバブル崩壊問題(2)一人っ子政策の弊害と人口ボーナス(若年層低賃金労動者が多く国際競争力が高い)から人口オーナス(高齢者が増加し、国際競争力が低下、社会負担が大きくなる)への変化と中進国の罠(わな)(3)PM2.5などの空気と水の環境破壊型発展(4)日米やアジア周辺国との対立による交易条件悪化(5)知的財産権と産業スパイ問題(6)中国要人の不正蓄財と海外資産など(7)反日政策による日系企業の引き揚げ-など数え上げれば限りがない状態になっている。
こうした問題は、以前は報じられていなかっただけであり、ほとんどがもともと存在しており、対策がなされず放置されていただけの話だ。そして、問題が報じられ始めた背景には理由が存在する。その最大の理由は投資側である先進国にとって中国の魅力が低下したことにあると思う。
これまで中国は「保八」(国内総生産=GDPの成長率を8%以上に保つ)という政策をとっており、先進国は中国への投資で大きな利益を得てきた。