【ワシントン=小雲規生】環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合が23~26日の日程で米国で開かれることが分かった。米通商専門誌が1日、関係者の話として報じた。正確な開催場所は未定という。知的財産など難航分野について協議が行われ、5月下旬の開催が見込まれているTPP閣僚会合への道筋をつけることを目指す。
TPP交渉の進展には、農産物などの関税をめぐる日米協議の合意や米議会で通商交渉に関する権限を政府に一任する大統領貿易促進権限(TPA)法の成立が不可欠とされている。今回の首席交渉官会合でどこまで前進がみられるかは不透明だ。
交渉参加国は3月中旬にハワイで首席交渉官会合を開いたが、日米協議やTPA法の見通しがつかないことが協議の足を引っ張り、合意には至らなかった。