タイ・エアアジアXの機体=2014年9月、成田空港【拡大】
太田昭宏国土交通相は3日の会見で、タイの航空会社による日本への乗り入れの扱いで、就航実績のある路線・機材で運航する場合に限り、5月末まで暫定的に増便やチャーター便の運航を認可する方針を明らかにした。一方、新規就航は当面認めない。国際民間航空機関(ICAO)がタイ当局に安全審査体制の不備を指摘したのを受け、国土交通省はタイの航空会社による新規就航や増便などの認可を見合わせていた。
今回の措置は2日に国土交通省とタイ当局が合意。会見で太田国交相は「旅客が多くなる時期を間近に控えていることや二国間関係を踏まえ、安全性確保を前提としながら、2カ月間の暫定的な措置を取る」と話した。
タイでは4月に大型連休があり訪日客が増えると予想されることから、日本側が一定の配慮を示した形だ。6月以降の対応は状況の進展を踏まえ二国間で改めて話し合うという。
タイの格安航空会社(LCC)タイ・エアアジアXは札幌-バンコク線の新規就航を5月1日に予定するが、遅れる可能性が高い。