下着や化粧品関連など女性が最終ユーザーとなる商品は、女性研究者の割合が大きいことが4日、日本政策投資銀行の調査で分かった。女性が購買決定権を握る割合が増えているだけに、「他の分野でも女性研究者の活躍を促すことが必要」と政投銀では指摘している。
調査は女性研究者の活躍が目立つとみられる11の商品分野を抽出。特許出願者に占める女性の比率を名前に基づき独自に調べた。2010~14年を対象にした調査で圧倒的に高かったのがブラジャーで54.7%だった。ストッキングは30.4%、化粧品やシャンプーは20%台半ばだ。
おむつは22.3%。しかし、素材となるアクリル酸系ポリマーは7.4%にすぎなかった。調査に携わった産業調査部の餅友佳里・副調査役は「原料の部分から女性が関わるケースが増えれば、より繊細なおむつの開発につながるのではないか」とみている。
一方、育児を行う女性が使用を避けて通れないベビーカーと哺乳瓶の比率はそれぞれ17%と低かった。