MERS流行の影響で閑散とするソウル最大の繁華街「明洞」。韓国の経済指標は悪化している(共同)【拡大】
韓国経済は大丈夫なのか? 思わずこんな言葉をつぶやきたくなるほど、韓国の経済指標は「悪化」のオンパレードだ。財閥優遇の経済政策を進めてきたツケといえるが、セウォル号の沈没事故、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染などの社会問題も影響してか、韓国経済を覆う分厚い霧は晴れない。
すべての経済指標が「悪化」
『韓国、失業率除き成長率など全指標「悪化」…景気回復動向は最下位』
韓国紙・中央日報(電子版)は6月17日、こんな見出しの記事を配信した。もちろん、プラス成長の統計がないわけでもないが、総じてマクロ経済指標は厳しい内容だ。とりわけ韓国経済にとって“致命傷”となるかもしれないのが輸出の減少だろう。
韓国の輸出依存度は約5割。「貿易立国」を掲げる日本だが、実は輸出依存度は約1割で、輸出が不振となれば、韓国経済全体が窮地に追い込まれることになる。そんな状況が今、現実の問題として起こりつつあるのだ。