TPP政府対策本部は26日、米ハワイ州マウイ島で行われている首席交渉官会合の進(しん)捗(ちょく)状況を内閣府で記者団に説明した。それによると、25日までの間に紛争処理手続きや国有企業改革に関する協議が行われたが、「完全に協議が終了したものはない」とした。会合には、日本からは鶴岡公二首席交渉官が参加している。
一方、大江博首席交渉官代理は農産物輸入をめぐり米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国と2国間協議を行った。協議の遅れが指摘されるカナダについて、政府対策本部は「一生懸命にやっている」と強調した。