2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場について、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が19日、東京都内で遠藤利明五輪相と会談した。新浪社長は建設コストの上限について1500億円前後が望ましいとの考えを示した上で、「国費の投入は最小限に抑え、民間資金を使える方法論を考えていくべき」と、大会後の民間運営への移行を支持した。
一方、サントリービールが東京五輪公式エンブレムをデザインした佐野研二郎氏が手掛けた同社キャンペーンの賞品の一部を取り下げた問題で、新浪社長は会談後「お客さまに安心してこのキャンペーンに参加していただくのが一番重要なことなので、佐野さんから申し出のあったトートバックに関してはすぐ引き下げた」と説明した。
佐野氏は取り下げ後、これら賞品の模倣を認め、謝罪している。