韓国の朴槿恵大統領=24日、ソウル(聯合=共同)【拡大】
【北京=矢板明夫】中国外務省の張明次官は25日、記者会見を開き、9月3日に北京で実施する抗日戦争勝利記念行事に、「韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領、ロシアのプーチン大統領ら30カ国の元首、首脳級指導者が参加する」と発表した。北朝鮮の金正恩第1書記は欠席するが、その腹心である崔竜海・朝鮮労働党書記を派遣するという。
中国政府は「反ファシズム戦争と関係するすべての国の首脳を招待した」というが、“出席率”はあまり高くないようだ。対日戦争の主役だった米国の首脳は欠席し、戦場となった東南アジアのフィリピンやインドネシアなどの首脳も出席を見送った。最近の南シナ海における中国の権益拡大の動きに対する反発が主な原因とみられる。
一方、アフリカのエチオピア、中南米のキューバやベネズエラなど、日本と戦争していない国々の首脳が参加する。5月にロシアで行われた対独戦勝70周年の記念式典に、25カ国の首脳が参加したことを受け、中国は苦心してそれ以上の数を集めた印象がある。