オーストラリア訪問中の中谷元・防衛相は20日午前(日本時間同)、防衛産業の拠点として知られるサウスオーストラリア州アデレードを訪れ、ウェザリル州首相と会談した。同国海軍の次期潜水艦選定の提案期限が11月末に迫る中、受注を目指して日本の建造計画案を自ら売り込む。
会談で中谷氏は、アデレードで潜水艦を建造する計画案を準備していると説明する。現地生産を通じ地元の雇用状況改善に貢献する姿勢をアピールし、フランスとドイツと繰り広げる受注競争で優位に立ちたい考えだ。
午後は地元の造船所を訪れ、現地の建造環境を確認する予定。(共同)