「JALドクター登録制度」を紹介する日本医師会の石川広己常任理事(中央)と日本航空の加藤淳執行役員(右)=3日午後、東京都文京区(道丸摩耶撮影)【拡大】
日本航空と日本医師会は3日、医師が飛行機に搭乗する際に、座席情報などを客室乗務員が事前に把握できる新しい登録制度を導入すると発表した。機内で急病人が出た際の迅速な救護につなげるのが狙いで、国内航空会社では初の取り組み。日医は会員に登録を呼びかけるとともに、他社への拡大も検討する。
同制度は、「JALマイレージバンク」会員の医師にあらかじめ登録してもらい、搭乗時に把握する仕組み。急病人が出た際は、乗務員が医師に直接声を掛けて救護を依頼する。登録者への特典として、上級会員向けの空港ラウンジを使ってもらう。
一日約1000便を運航する日航では、医療対応の必要な急病人が国際線を中心に毎年200人以上発生している。