通訳ガイド緩和へ「質」課題 悪質案内で被害も 観光庁、訪日客対応で法改正 (1/3ページ)

2016.6.14 06:31

訪日外国人旅行者をバスツアーで案内する坂野美奈子さん(右端)=6月中旬、東京都台東区

訪日外国人旅行者をバスツアーで案内する坂野美奈子さん(右端)=6月中旬、東京都台東区【拡大】

 訪日外国人旅行客を案内する通訳案内士について、観光庁は13日、有識者会議を開き、国家資格がないと有償でのガイドが認められない現行制度の規制緩和を議論した。今年度中の改正法案提出を目指す。政府の規制改革会議は5月に「多様化する訪日客のニーズに対応できていない」として業務独占の見直しを答申したが、悪質ガイドの被害も報告される中、日本観光のイメージにも直結する「民間外交官」の質をどう担保するのかが問われる。

 “狭き門”見直し

 「(姉妹都市)パリにある“姉”のエッフェル塔より軽く、台風や地震にも強い。ヘルシーな日本食のおかげですね」。今月中旬のはとバス(東京都大田区)ツアーで通訳案内士の坂野美奈子さん(42)は、東京タワーを見物した30人の外国人客にタワーの豆知識を披露した。

 バスの移動中も、坂野さんは皇室事情や車道が左側通行の由来などについて次々と解説、個別の観光相談にも応じた。バッグには常に最近のニュースを記したメモを忍ばせ、英字新聞も参考に「どう表現すれば外国人の方に伝わるか、いつも考えています」。

はとバスも「質の良さと行き届いたサービスができる」とプロ意識を信頼

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