安倍晋三首相は16日、日本商工会議所が東京都内で開いた通常総会であいさつし、「(春闘の)本番はこれから。雇用の7割を占める中小企業で大企業との格差が縮小するような賃上げを望みたい」と、総会に出席した中小企業の幹部らに積極的な賃上げを促した。その上で「昨年末に50年ぶりに下請け代金の支払いに関する通達を見直し、現金払いを原則とするほか、賃上げした事業者の税額控除を拡大していく」と強調した。
大手企業については「企業業績が過去最高水準にある中で、欲を言えばもう少し力強い賃上げを望みたかった」と述べた。