
3日、ロシアのサンクトペテルブルクで起きた地下鉄の爆発現場近くで花をささげるプーチン大統領(AP)【拡大】
地下鉄で爆発が起きたロシア西部サンクトペテルブルクとその周辺には自動車関連を中心に日本企業が40~50社程度、進出している。駐在員らの被害は報告されておらず、短期的には日本の企業や経済に大きな打撃はないとみられる。ただ、今後テロが頻発し、不安定な国内情勢が長期化すれば、リスク回避による円高株安や対露輸出の減少などで、日本経済に一定の影響を及ぼしかねない。
ロシア全体では、実際にビジネスを手掛けている日本企業は270社程度とみられる。日本貿易振興機構(ジェトロ)は「引き続き民族や宗教的な火種がある」として、公共交通機関などでのテロに注意を呼び掛けてきたが、今回その不安が現実になった形だ。
爆発を受け進出企業は対応に追われた。サンクトペテルブルクでスポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」を生産する日産自動車は現地従業員に「安全な行動を心掛けるよう」注意を喚起。たばこの生産工場を持つ日本たばこ産業(JT)は「従業員の出社や生産に影響は出ていない」が、今後も情報収集に努め適切に対応するとしている。