
官邸に入る安倍晋三首相=15日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】
安倍晋三首相は15日、BSジャパンなどのインタビューで、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加について「公正なガバナンスが確立できるのかなどの疑問点が解消されれば前向きに考える」と述べた。また、「AIIBに対する日米の姿勢は基本的に同じだ」とも語り、不参加のトランプ米政権と足並みをそろえる考えを強調した。
一方、北京を訪問中の自民党の二階俊博幹事長は15日、同行記者団に「参加をどれだけ早い段階で決断するかだ。あまり大きく後れを取らないうちに対応する心構えが必要だ」と述べ、政府が早期参加を決断すべきだとの認識を示した。ただ、政府は参加に慎重で、菅義偉官房長官は12日の記者会見で「(動向を)注視していきたい」と述べるにとどめていた。
また、安倍首相はインタビューで、米国が離脱して11カ国で交渉を進めている環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関し、「再び米国に戻ってきてもらいたいという強い気持ちを持っている」と述べ、トランプ政権のTPP交渉への復帰に強い期待感を示した。
首相のAIIB参加をめぐる発言は瞬く間に伝わり、永田町や霞が関で波紋を広げ、慌てて閣僚らが“火消し”に追われることにもなった。