「一帯一路」をテーマに北京で開かれた国際会議で首脳会合に臨む中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領=15日(共同)【拡大】
中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」をテーマに北京で開かれた国際会議は15日、共同声明を採択し閉幕した。習近平国家主席は記者会見で「世界の発展の新たなプラットフォーム(基盤)を打ち立てたい」と述べ、反保護主義を軸に世界経済の牽引(けんいん)役になる意欲を表明した。
習指導部は同構想を足掛かりに国際社会での影響力拡大を加速させる思惑。今年秋に最高指導部メンバーが大幅に入れ替わる共産党大会を控え、同構想が国際社会の幅広い支持を得たと強調し、習氏の権威を高める狙いがある。
習氏は記者会見で「われわれは開放的な世界経済を共に守り、貿易と投資の自由化を促進する」と述べ、保護主義的な通商政策を掲げるトランプ米政権への牽制(けんせい)を強める構えを見せた。また2019年に第2回「一帯一路」国際会議を開くと述べた。会議は14日から2日間の日程で開かれ、29カ国の首脳を含む約130カ国から代表が参加した。(北京 共同)