
浙江省舟山市にある港で出境手続きをする遠洋漁船。船団を組み、北太平洋でイカ釣りを行うという(中国新聞社)【拡大】
中国浙江省では、近海の禁漁期間延長が遠洋漁業の発展につながっている。同省台州市に向けて先月、2000トンものサバを積んだ遠洋漁業の漁獲物運搬船が、北太平洋から母港に今年度初めての荷を運んだ。
浙江省には26万平方キロメートルの海域と6500キロの海岸線があり、海洋資源は豊富だが、生態系のバランスが崩れ、その修復問題に直面している。
中国農業省は近海の漁業環境保護と生態バランス維持のため、休漁期の拡大を要求。東シナ海の禁漁期は(前年より1カ月長い)5月1日~9月16日の4カ月半に延長された。
休漁制度が始まった1995年以来最も厳しく長い休漁期による市場の空白を埋めるのが遠洋漁業だ。この時期、体長50センチほどのマダイやクロダイ、腕の長さほどあるスジアラ、ヒトの身長ほどもあるハタ類といった大魚が注目を集める。
浙江省最大の遠洋漁業企業、浙江大洋世家の曽岳祥総経理は「こうした“外来もの”は、主に(同省)舟山市の遠洋漁業船団が太平洋やインド洋、大西洋で捕獲したもの。現在、遠洋漁業船の追加建造が進んでおり、今後、庶民の食卓にもより豊富な鮮魚が並ぶだろう」と語る。
浙江出入境検験検疫局の管轄区には現在、遠洋漁業企業が35社あり、遠洋漁業船は計472隻、漁獲高は50万トンを超え、中国全体の5分の1を占めている。(中国新聞社)