プーチン露大統領、閣僚を公開説教「ひょっとしたら仕事の荷が重いですか」 航空会社の運航不能で

 ロシア第10位の航空会社「ビム航空」が資金不足でチャーター便の運航を突然停止、多数の乗客が移動できなくなり、ロシアのプーチン大統領は27日、閣僚を集めた会議で、交通担当のドゥボルコビッチ副首相とソコロフ運輸相を“公開説教”した。ロシア国営テレビが閣議の様子を報じた。

 ロシア連邦捜査委員会は28日、会社の資金不足を知りながら航空券を販売したとして詐欺容疑で、ビム航空の社長と会計責任者を拘束したと発表した。

 ビム航空は25日、資金不足で燃料が買えなくなったなどとして、ロシア国内外への全チャーター便の運航停止を発表。ロシア航空当局によると、この影響で28日現在、約3万人がロシア国外で足止めとなっている。同社の定期便も10月16日から運航停止になる見込み。

 プーチン氏は会議でソコロフ氏を厳しい口調で批判。ドゥボルコビッチ氏には「ひょっとしたら仕事の荷が重いですか」と尋ね、重苦しい雰囲気に包まれた。(共同)