ロシア資金、FBへ流入か 米世論操作狙い租税回避地通じて パラダイス文書で判明

 米会員制交流サイト(SNS)大手フェイスブック(FB)、ツイッター両社にロシアのプーチン政権からタックスヘイブン(租税回避地)のファンド経由で多額の資金が流入していた疑いが6日、浮上した。FBには少なくとも約2億ドル(229億円)流入した可能性がある。プーチン政権に近いロシア人投資家が関わっていた。

 米大統領選干渉疑惑では、ロシアのSNSを通じた世論操作が指摘されており、FBなどへの影響力行使を狙った投資との見方も出ている。

 租税回避地関連資料「パラダイス文書」に基づく国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の取材で判明した。

 ロシア人投資家は米国在住のユーリー・ミルナー氏(55)。自らが2005年に設立した投資ファンド「DSTグローバル」は09年5月、FBに2億ドルを投資した。(共同)