米LA「ジャパン・ハウス」 日本の広報拠点、来月一部開館へ

 米ロサンゼルスで日本政府などが準備を進める日本文化の広報拠点「ジャパン・ハウス」の海部優子館長らが28日記者会見し、12月20日に一部をオープンすると明らかにした。カフェや店舗から順次開き、ギャラリーの展示イベントを来年1月に行う。全体の開館は来春となる。

 映画の祭典、アカデミー賞授賞式の会場として知られる娯楽施設「ハリウッド&ハイランド」内に設けられ、国際社会への情報発信を目指す。

 拠点設置は日本のアートやデザイン、技術などを通じ、日本の理解を深めてもらうのが目的。オープンは今夏の予定だったが、工事などに遅れが出ていた。ロサンゼルスは4月末のブラジル・サンパウロに続く開設で、ロンドンでも計画が進んでいる。

 歴史認識や領土をめぐる日本の立場を訴える狙いもある。千葉明・駐ロサンゼルス総領事は、慰安婦問題を象徴する少女像設置に触れながら「徹底的に情報を発信していきたい」と強調した。(ロサンゼルス 共同)