日銀人事「全く話はなかった」黒田総裁が説明 安倍首相と7カ月ぶり会談

 安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁が5日、官邸で会談した。黒田氏は終了後に記者団に対し、来年4月に任期を終える自身の後任人事について「全く話はなかった」と説明した。首相から続投を求められた場合の対応は「私から申し上げるのは僭越(せんえつ)」と述べるにとどまった。

 首相と黒田氏は昼食をとりながら、日本経済の現状や金融情勢について意見を交換した。会談は5月17日以来、約7カ月ぶり。

 黒田氏は記者団に対し、世界経済の成長を背景に「日本経済は内需、外需が伸び、バランスの取れた形で成長していることを説明した」と述べた。