比 乗り合いタクシー近代化でバトル

 フィリピンは、乗り合いタクシー「ジープニー」をめぐる議論が激しさを増している。ジープニーは同国全土で利用されているが、一台として同じものがないとされる個性的な外装が特徴だ。しかし、近年はエンジンの老朽化などで大気汚染の原因の一つと指摘されており、政府が車両やエンジンの入れ替えで近代化を進める方針を固めている。

 ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は「現在のジープニーは、国民にとって有害だ」と10月に述べ、近代化に強い意欲を示した。政府はすべてのジープニーを電動式やハイブリッド式などを含む排ガス基準「ユーロ4」に適合する車両に入れ替えることを目指しており、来年1月以降、全国で車両の検査を強化する。

 これに対して業界側は、大金がかかる車両の交換・改造が難しいとの立場を崩していない。運転手の一人は「ずっと借金なしでやってこられたのに、なぜわざわざ借金を背負いこまされるのか、理解に苦しむ」と不満を訴えた。