特許庁は24日、地域の名産品に独占的な名称を使用できる「地域団体商標」で、登録された商品や看板、チラシなどに付けられるマークを作成したと明らかにした。国の「お墨付き」だと一目で分かるようにして、商標の無断使用の防止や制度の普及に役立てる。
マークは日の丸と日本地図のイメージを組み合わせたデザインで、「地域団体商標 特許庁」と明示した。商標登録者は届けた上で、マークのデータを受け取り、自由に使用できる。
地域団体商標は農協や商工会議所など地域に根ざした団体が申請でき、「びらとりトマト」(北海道平取町)や「長崎カステラ」(長崎市)など全国で600件以上の登録がある。無断で使用された場合は差し止めや損害賠償を求めることができる。
地域ブランドを保護する目的で2006年に始まり10年以上過ぎたが、無関係の事業者が法律で保護された商標とは知らずに、勝手に使用するケースが後を絶たない。